シンド・フジができるまで10 起業の芽

自分の病気と母の死を経験し、今日こうして普通に生きているという事が、いかに有り難い事かを身に染みてわかりました。

それからというもの、冷え性関連の本を読み漁り、温活法や温活グッズを片っ端から試していきました。

「冷えは万病の元」と言いますが、

身体は冷えると血行が悪くなり、血行が悪いと身体に必要な栄養素が行き届かず、そこから不調や病が生まれるのです。

先の言葉はことわざくらいにしか思っていませんでしたが、すべての病の根源は冷えなのだと思い知らされました。

そして身体は一昼夜で冷え性や低体温になるのではなく、日々の生活習慣から少しづつ積み重ねでなるのだという事も知りました。               習慣によって生まれた冷えから脱却するのは、その冷える習慣を温める習慣へと変えないといけません。これもまた一日二日で改善されるものではなく時間がかかるものでした。

しかし正しい温活習慣を手に入れていしまえば、病気知らずの毎日です。

私は温活を始めてから2年で完全にメニエール病の症状は出なくなり、3年もすると風邪一つ引かなくなりました。                       そして温活を続けていると思わぬ副産物に出会います。            それ肌や髪まできれいになり、特別なダイエットなどしなくてもスタイルキープが可能になりました。

血行が良くなれば美容面でも効果を発揮する、よく考えれば当たり前ですが、これは嬉しくてますます温活にハマりました。

そうして温活歴が10年近くなったところ、私は35歳、モデルのキャリアも上がって、新人モデルのウオーキングレッスンの仕事もしていました。

モデルという仕事は自分自身が商品なので非常に苛酷です。モデルになりたての若い女の子たちが無理なダイエットをして生理不順になったり、体調を崩したりするのを何度も目の当たりにしました。

そしてその子たちが口々に冷えや低体温で悩んでいると言います。

このままでは健康を害し、将来不妊や重篤な病に繋がりかねないと心配しました。

しかし、私が心配していかに健康が大事で温活しなさいと言ったとて、今は若くて健康だから響きません。

私もそ歳の頃は、健康より美容の事しか考えていませんでしたから気持ちはすごくわかります。

私は数々の温活グッズを試した中で特に気に入ったものが、絹と綿の靴下を交互に4枚重ねて履く「冷えとり靴下」というものがありましたが、当時市販されていたものはナチュラル志向が強いものが多く、ファッション性重視の彼女たちには、薦めてもその良さに共感はしてもらえませんでした。

 

 

温活を健康法と言わず、美容面からアプローチすれば、この子たちにも響くのではないかな?

もっとファッショナブルでかっこいい冷えとり靴下なら履いてくれるのではないかな?

 

そんな思いが、その時ほんの小さく、沸きました。

 

その小さな思いがのちに私の人生を大きく動かすとは、その時は知る由もなくでした。